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黒い森

黒い森しばらく前にお借りしていた本「黒い森」。
おどろおどろしい表紙ですが、なかなか面白い本の構造をしています。
見た目は普通の本なんですが、裏表紙が逆さまにプリントされているんです。
背表紙を見なければどちらが最初か分からなくなるような不思議な本の構造。
そしてほぼ真ん中にある解決編の袋とじ。

中身はというと・・・
親の理解を得られない二人の男女が、「ミステリーツアー」という行き先不明のツアーに参加します。
しかし参加するのは片方のみ。
ミステリーツアーの目的地で落ち合うという約束を信じて、一人でツアーに参加することになります。

どこか調子の外れたツアーのコンダクターと、なぜか影のあるツアーの参加者たち。
彼らの向かう先は樹海。

ミステリーの形をとったホラー小説。
樹海の持つ生命を寄せ付けない恐怖と、ひたひたと忍び寄る悪意。
そして目的地で待つのは・・・・

「生存者」はすらすらと何も考えずに読めるんですが「殺人者」を読み進むにつれて、「生存者」とのつながりがいろいろと浮かんできます。
時間的なズレがあるのかないのか、二人は一体何を持ち寄ったのか?
なぜかズレる二人の見解。

解決編というのが本の中ほどにありますが、それを読まなくても充分楽しめる本。
そして解決編を読むことで、2つの話がきれいにリンクします。
時間的なズレの解決、なぜ2人は別々に誘い出されたのか。

犯人がだれかということよりもずっと、なぜこのミスリンクが発生してしまったのか。
この本の最大の謎はそれに尽きます。

おどろおどろしい富士の樹海をテーマにした、不思議なお話でした。







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